追肥についての基礎知識と正しい追肥のやり方
第一花房の受粉が終わって花が落ち、小さいながらもついにミニトマトの実が成った。
まだ大きさは1㎝程度しかない。
それでもよく見ると隣にもさらに小さな実ができている。
一番最初の実が成ったタイミングが1回目の追肥に適した時期となるので、そのやり方を説明したい。
追肥の基礎知識
野菜用の土を使ってプランター栽培しているので、最初から元肥が入っている。
この元肥がいつまでも続くわけではなくて、第一花房に実がなってくる頃に切れてくる。
このまま放置して追加で肥料をやらないと実が大きく美味しく育たないし、何より枝葉の成長にも響くため、肥料の追加を怠ると結果的に総収穫量が少なくなってしまう。
まだこの時点のミニトマトは上に上に伸びていかなくてはいけないし、第2、第3の花房も付けなくてはいけない。
今までは最初の土に含まれていた肥料を吸って成長してきたが、プランター栽培は地植えと違って土そのものの総量が少ないから肥料切れに陥ると成長が止まってしまう。
そのためどうしても追肥が必要になる。
追肥の種類
基本的に野菜の成長には「窒素、リン酸、カリウム」の3種が必須になるので、これらを適宜供給してやる必要が出てくる。
ミニトマトに関してはこの3種の割合は同じ分量で良いので、一般的に販売されている肥料を使えば問題ない。
今回はホームセンターで売られている化成肥料を使用した。
この化成肥料は鶏糞や油カスなどの有機肥料と違って匂いなどもないのでベランダ等で育てている場合には都合が良いと思う。
虫を誘引してしまう要素も有機肥料に比べて少ないと私は思っている。
肥料には大きく分けると2種類あって、今回使用した化成肥料のような「個体」の肥料と、液体状になっていて、水で薄めて使う「液肥」がある。
液肥↓
固体の肥料は「緩効性肥料」といって、長期間に渡ってじわじわと土の中に溶けていく効果がある。
それと比べて液肥は即効性がある。
例えばミニトマトの場合、肥料が欠乏してくると、葉の色が薄くなってくる。
健康な状態では濃い緑色をしているのだが、それが薄い緑になってさらには黄色になってしまう。
こういうときに液肥が効果を発する。
固体肥料に比べて水に混ぜて使うという性質上、即効性があるのでこういった緊急事態に対処が可能になる。
ただし即効性があるということは肥料の効果が持続する時間も短いということの裏返しでもある。
そのため日常的に液肥を使用するとなると、こまめに使う必要性が出てくるわけだが、量と頻度を間違うと肥料過多という状態にしてしまうことにもなりかねない。
さらにトマトの場合、美味しい実を作るために水やりを極力控えたいという事情もあるのだが、それを考えると液肥はなおさら相性が悪い。
そういった意味でも日常的に使用する肥料としては固体肥料をおすすめしたい。
液肥は明らかに肥料不足が目に見える場合などの緊急時用に使用するものという認識でよいと思う。
追肥のやり方
根からなるべく離れた場所を小さく掘り返す。
対角線の反対側にも同様の穴を開ける。
一回で施す肥料はだいたいこれくらい。
これを半分ずつそれぞれの穴に入れる。
肥料を入れたら埋め戻す。
追肥の注意点
根から極力離れた場所に穴を開け、その対角線上にも同様の穴を開ける。
追肥はトマトの状態にもよるが、第一花房に実ができた以降は、基本的に3週間に一度の追肥を行う。
次回は今回肥料を埋めた場所ではなく、時計回りに90度ずらした場所に埋設する。
今回は上記の図の「1」の場所に肥料を埋めたので、3週間後の次回は「2」に埋めて、その次は「3」の場所に埋めるというように追肥は毎回埋める場所を微妙に変えてぐるぐるまわしていく。
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