バジルやシソの収穫量アップにつながる「摘芯」のやり方と解説
バジルやしそといった作物はそのまま育てていると上に上に伸びていくだけで、横にはなかなか広がらない。
そこで「摘芯」することによって、強制的に横に横に広げる方法がある。
バジルやしそは主幹の先端部に成長点があるので、大きくなった葉を摘んでいるだけでは、上に伸びていくだけで脇芽がなかなか育たない。
ある程度成長してきた段階(背丈20cm前後)で、あえて主幹を切ってしまうことで、脇芽を伸ばすことができる。
これは主幹を切られて成長点が無くなったことで、生命の危機を感じたバジルが保険的に保持していた「脇芽」を伸ばすという性質を利用した方法になる。
これを行うと上にしか伸びていかなかったものが、脇芽を伸ばすことになるから収穫量が増えるということになる。
バジルの摘芯のやり方
20cm程度に成長したバジルを摘芯する。
画像の「赤い線」の部分にハサミを入れてカットする。
ここでカットすることを「摘芯」という。
摘芯を行うとそのすぐ下にある「脇芽」が育つことになる。
矢印にある斜めに伸びている2本が「脇芽」で、今後はこれがそれぞれ伸びていくことになる。
摘芯の解説
摘芯を行うとその下にある2本の脇芽が主幹の代わりにグングン成長する。
つまり主幹を切ったことで、脇芽だったものが主幹になるから結果として1本だった主幹が2本になったということだ。
さらのこの脇芽が伸びていったら、同じように摘芯するとやはり脇芽が出てまた2本になる。
摘芯をしていく度に倍々に増えていくので、全く摘芯を行わない栽培と比べると圧倒的に収穫量が変わってくる。
畑などで大量に育てているなら摘芯しなくてもいいかもしれないが、プランターなどの限られた場所で、最大の収穫量を目指すなら「摘芯」は必須になる。
今回はバジルで説明したが、しそ(大葉)も全く同じ方法で摘芯できる。
摘芯した部分の処置
摘芯した部分はもちろん食べられる。
ペットボトルや瓶などを用いて水に挿しておけばみずみずしい状態で食べられるし、そのまま1~2週間ほど水に挿しているとうまくいけば茎から根が出てきて苗になる。
上手く根が出た場合は土に植えればホームセンターで売っている苗と遜色なく育つので、この方法で株を増やすことも可能だ。
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