初心者が挑むプランター野菜日記

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ミニトマトのわき芽を苗として再利用する方法【挿し芽】

取ってしまったわき芽は苗として再生可能

トマトの実を大きくそして美味しく育てるためには、放っておくといくらでも生えてくる「脇芽(わき芽)」を取ってやらないといけない。
このわき芽を取らずにトマトの育つに任せる「放任栽培」をおすすめする人もいるのだが、私の場合はベランダにプランターを置いて栽培しているから、畑などの地植えと同じ考えだと失敗する可能性が高くなると思っている。

プランターは土の量が限られているから中に含有できる栄養素の量にも限りがある。
かといって大量の肥料を混ぜ込んでしまっては土が肥料過多を起こしてしまって、逆に植物の生育を阻害することになってしまう。
そのため肥料は適時追加してやる必要が出てくるのは以下の記事で書いたとおりだ。
vegetable-garden.hatenablog.com


畑と違って様々な制限があるプランターだと、わき芽を取らずそのままにして好きなように育ててしまう「放任栽培」はどうしても無理がある。
そのため、全てのわき芽をかいて主幹1本のみに集中させる「1本仕立て」にするか、第一花房の直下にできるわき芽だけを残して育てる「2本仕立て」が主流になる。
さらにもう一本のわき芽を残す「3本仕立て」もあるのだが、さすがにプランターだと厳しくなってくるのであまりおすすめはしない。

トマトの収穫量アップを目指すのなら今回紹介する、わき芽を育てて新たな「苗」にする方法をおすすめしたい。




とったわき芽を水につけておくと根が出る

こちらの記事でわき芽の取り方を紹介した。
vegetable-garden.hatenablog.com
プランターにおけるミニトマトの栽培にわき芽かきは必須で、週に1回は新たなわき芽が発生していないかチェックする必要がある。

この取ったわき芽は通常捨ててしまうのだが、水に漬けておくと10日~2週間ほどで根が出てくる。
このことについては以下の記事で詳しく書いた。
vegetable-garden.hatenablog.com


「2本仕立て」にするつもりなら、第一花房の直下に出るわき芽だけは取らずにそのまま育てるのだが、「1本仕立て」の予定であればそれも取ってしまう。
たくさん生えてくるわき芽の中でも第一花房の直下に出てくるわき芽は大きく強いので、捨ててしまうわき芽を苗として再生するならやはりこのわき芽が一番ふさわしい。
さらに多くのわき芽を苗にしたい場合は、第2や第3花房の直下に出るわき芽を選ぶと良いだろうと思う。
花房以外の枝にもわき芽が出てくるのだが、花房の直下に出るわき芽がやはり元気が良いのでどうせ使うならこういった育ちの良いわき芽を使いたい。

本来わき芽は大きくなる前の段階、具体的に言うと5㎝以内のうちに取ってしまうのが理想なので、週一回のチェックが必要だと書いたが、わき芽を再利用するつもりなら、そのわき芽がだいたい15㎝前後に育つまで待ってから取るようにしたい。
15㎝というのがわき芽を苗として再利用するのに適した大きさになるので憶えておきたい。


取ったわき芽を苗にする方法

この状態で日陰に2週間置いておく。
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切り取った直後のわき芽はこんな様子
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これが2週間経って根が出てきた。
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育苗ポットなどを用意して植える。
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底から水が出るくらい水やりを行って、きっちり根付くまでの数日間は半日陰に置く。
ポットが小さいので天候が良くて気温が高かったりすると、あっという間に土がカラカラになってしまったりするので水やりは怠らないようにしたい。

もちろん直接プランターに植えてやっても良いのだが、土に定植しても100%根付くとは限らないから、万が一失敗すると片付けが面倒くさい。
できたらこの育苗ポットの状態で1週間程度様子を見て、葉が枯れてきたりしないかを確認した方が良い。

第一花房が膨らんでひとつ目の花が咲いた頃にプランターに植え替えてやると失敗がない。

もしどこかの段階で枯れたりして失敗したとしても、わき芽は次から次へと生えてくるのでいくらでも再チャレンジが可能だ。
たくさんのわき芽を育てて苗にして、いろんなひとに配るのも面白いと思う。

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