赤くなったミニトマトを鳥から守る簡単な方法
トマトの鳥害対策
4月9日に苗を植えつけたプチトマトのアイコの実がようやく色付いてきた。
もう5段目まで開花が終わって小さいながらも実がなっているのだが、まだ色がついてきたのは第一花房の最初に出来た2~3個の実ぐらいだ。
これからどんどん気温も上がってトマトの成長も進むと思うので第2花房以降の実も急速に色づいてくるだろうと思う。
実が赤くなると問題になるのは「鳥害」だ。
トマトが自分を守るために持つ「トマチン」という毒
トマトというのは身近な野菜であるにも関わらず、その葉や茎に「トマチン」という毒があることはあまり知られていない。
毒と言っても間違って1~2枚口にしたくらいではどうにもならない程度の毒なので過度に心配する必要もないし、そもそもトマトの葉も茎も食べない。
稀に葉っぱを天ぷらにして食べるという人もいるらしいけれど、弱いとはいっても一応毒があるのでお薦めはしない。
しかもあまり美味しいものでもないそうだ。
じゃあ普段食べているトマトの実の部分に毒は無いのか?というと実は可食部にも毒を持っている。
ただそれはトマトの色が「緑」の段階では毒を持っているのだが、熟して赤くなってくるとその毒は無視してもよい数値にまで減少するから全く問題ない。
こういう性質はトマトの子孫の残し方に原因がある。
トマトは実の中に「種」があるので、動物に食べてもらい、違う場所で糞をしてもらうことで拡散し子孫を繋いできた。
だから種の準備がまだできていない緑の段階では毒を内包することで食べられないようにして実を守り、準備ができた段階で赤く変色して毒を無くし、捕食動物に「今が食べごろですよ」とサインを送る。
大変戦略的な植物だなと感心する。
トマトが赤くなるとそれは動物に対して「食べても大丈夫」という明確なサインなので、鳥などがそれを発見すると「鳥害」が発生することになる。
栽培している環境下で、付近に全く鳥を見ないのであれば特に対策する必要はないと思うが、カラスやムクドリなどを頻繁に見かける私の家などでは「鳥対策」をしないと、赤くなったトマトをたった一日で穴だらけにされる可能性が極めて高い。
なので私の場合は必ず鳥対策をしないといけないのだが、それには何種類かやり方がある。
例えばベランダなどで栽培しているのなら、釣り糸などを空中に張り巡らせることで、鳥がその中に入ってこれなくなる。
これだと太陽光を邪魔したりしないし、風を遮ってしまうようなこともない。
これができる環境下ならそういった対策が良いかもしれない。
しかし私の家の場合はもっと手軽にできる鳥対策をする。
鳥対策にダイソーで購入した水切り用ネットを使う
100円ショップダイソーに売っているこの「水切りネット」と洗濯バサミで鳥対策を行う。
トマト用なの?と勘違いするくらい大きさがちょうどいい。
赤くなってきたミニトマトの房
この実を守るために水切りネットを被せる。
ネットをすっぽり被せて適当に洗濯バサミで止めるだけ。
これだけで鳥は手が出せない。
このネットは水切り用なので当然中に水分がこもってしまうこともないし風も通る。
鳥対策は様々あるけれどこれがおそらく一番簡単だと思う。
さらに気が付かないうちに完熟して実がぽろりと落ちたとしても、地面に転がる前にネットが受け止めてくれるという利点もある。
この方法の問題点は、これからの季節に台風などが来た場合、ネットは洗濯バサミで適当に止めているだけなので、強風で煽られると吹き飛ばされて、しかも実ごともげてしまうかもしれない。
そういった場合はネットを外しておくか、プランターごと室内などに避難させれば安心だと思う。
なにせ洗濯バサミで止めてるだけなので外すのも簡単だ。
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